隕石コレクション14 ムオニオナルスタ隕石

ムオニオナルスタ隕石丸玉
(Muonionalusta meteorite sphere)




    分類オクタへドライト IVA
    落下地スウェーデン キルナ地区
    落下年代約100万年前
    発見日1906年
    回収量2000Kg
    寸法直径58.57㎜
    重さ820g
    説明★ムオニオナルスタ隕石の丸玉
    紀元前約100万年前にスウェーデンとフィンランドの国境の西、スカンジナビア北部に衝突したギベオンと同じく八面体構造を持つ隕石です。
    ムオニオナルスタ隕石の最初の破片は、1906年にキトキヨヤルヴィ村の近くで発見されました。
    その後ノールボッテン郡のパヤラ地区など広範囲の地域で発見されています。
    この隕石は、1910年にHogbom教授によって初めて記載され、ムオニオ川沿いの近くの場所ムオニオナルスタにちなんで命名されました。

    研究によると、約100万年前の第四紀の中で地球に衝突した最古の隕石であることがわかっています。
    地球に落下して以来、ムオニオナルスタ隕石は4回の氷河期を経験しています。
    そのため風化が進んでおり、内部まで浸食されていることが多く、錆びやすくクラックの入った標本が多いです。

    発見地が北極圏のため回収が困難な隕石ですが、毎年新たなムオニオナルスタ隕石の発見が続いています。
    データだと回収量が230kgとされていますが現在は2000kgを超えます。

    貴重なムオニオナルスタ隕石の丸玉です。
    ギベオンとも違う、繊細なウィドマンシュテッテン構造が美しいオールドコレクションです。

2024年6月20日
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