隕石コレクション7 キャニオンディアブロ隕石

キャニオンディアブロ隕石
(Canyon Diablo meteorite)




    分類オクタヘドライト IAB
    落下地アメリカ アリゾナ州
    落下年代260万年前
    発見日1891年
    回収量30000Kg
    寸法幅140㎜ 奥行110㎜
    重さ1705g
    説明★インディビジュアル標本
    キャニオンディアブロ隕石はアリゾナで発見されたオクタヘドライトに分類される鉄隕石です。 有名なバリンジャー・クレーターを形成したと言われています。
    低角度で衝突したためクレーター内ではなく5km離れたディアブロ渓谷で発見されました。ウィドマン構造は微細で独特なラインです。
    現在はユレイライト内にダイヤがあることが有名ですが、当時1967年にキャニオンディアブロ隕石の内部にダイヤモンドが初めて確認された隕石で、ダイヤモンドは通常立方体の結晶構造が並んだ等軸晶構造ですが、キャニオン・ディアブロ隕石内部で形成されるダイヤモンドは、六角形の結晶構造をもつ炭素の同素体で、結晶学者キャスリーン・ロンズデールにちなみロンズデーライトと呼ばれています。
    通常のダイヤよりも硬度も高く六方晶ダイヤともいい、超高圧・高温下でしか形成されない為、発見当時は「隕石が地球に衝突した際の巨大な熱と、圧力により、隕石内のグラファイトの構造が変化し生成されたのではないか」と言われておりましたが、最新の研究では45億年前に小惑星と準惑星が衝突して生成されたのではないかと言われています。
    いづれにしても我々の知るダイヤモンドとは大きく異なる物で、興味深い隕石です。
    この個体はキャニオンディアブロ隕石の中でも形、保存状態共に抜群です。
    黒々しい溶融被膜に覆われ、えくぼやゴツゴツした姿は美しいです。
2024年4月6日
このページの先頭へ戻る